
カナダで結婚する時の手続きが知りたい!
日本から持ってくる必要な書類とかあるの?
今回はこんな疑問にお答えします。
日本では結婚が決まった後、次のステップとして婚姻届を書いて市役所に提出することになりますが、カナダの結婚手続きは紙一枚出すような簡単な手続きではありません。
カナダ人と国際結婚をすることになったとき、まず初めに結婚の届け出を日本又はカナダどちらに先に出すのかを決めなければなりません。
今回はカナダで(先に)結婚手続きをする場合についてご説明いたします。
日本から事前に発行が必要な書類がありますので、計画的に準備できるようまとめてあります。
カナダでの結婚手続きの流れ
カナダの結婚手続きでは3段階のステップがあります。
・Marriage License(結婚許可証)を発行
・教会やモスクなど宗教によるセレモニーを行なう
・Marriage Certificate(結婚証明書)を取得
大まかな流れとして上のような感じになりますので、順を追って説明していきます。
Marriage License(結婚許可証)を発行
結婚をする前に、事前にMarriage License(結婚許可証)を発行してもらわなければ結婚することができません。
Marriage License取得場所
近くにあるCity Hall(市役所)で取得ができます。
トロントの大きい所ですと、Queen x Yonge近く(イートンセンターの隣)にあるCity Hallで発行してもらえます。
City Hall(トロント市庁舎)
住所:100 Queen St W, Toronto, ON M5H 2N2
開館日:平日7:30 a.m. – 9:30 p.m. 土日祝日 8 a.m. – 6 p.m
申請に必要なもの
Marriage Licenseの申請に必要なものは以下の3点になります。
①Marriage License申請書
②それぞれの身分証明書
③申請費用($140)
①Marriage License申請書
Marriage License申請書は、市役所においてある申請用紙に記載又はCity of TorontoのHPからダウンロードもできます。
少しでも早く進めたい方はオンラインからも事前申請できます。
https://secure.toronto.ca/rstsweb/applyMarriage.do
②それぞれの身分証明書
以下の中から2つずつ必要になります。事前に用意しておきましょう。
日本人であるあなたが用意できるのは『Birth Certificate(出生証明書)』『パスポート』になると思います。
・Birth Certificate(出生証明書)
・Passport(パスポート)
・Driver’s Licence(運転免許書)
・Certificate of Canadian Citizenship (Canadian Citizenship Card) (カナダ市民権証明書/カード)
・Confirmation of Permanent Residency / Card(カナダ永住権証明書/カード) など

私は『出生証明書』と『パスポート』、旦那は『パスポート』と『カナダ市民権カード』を提出したよ!
ここで注意が必要なのは、『出生証明書』。
カナダ人は通常、生まれたときに役所で発行され、生涯ずっと大切に保管していますが、日本の場合は『出生証明書』というものがありません。日本ではその代わりになるものが『戸籍謄本』になります。
この『戸籍謄本』を持ってカナダの日本領事館/大使館で『出生証明書』を発行してもらう必要があります。
『戸籍謄本』は、日本を出国する前に日本の市役所などで発行して持ってきます。

『出生証明書』は発行までに1週間くらいかかるから注意が必要だよ!

カナダでゲストを呼んだ結婚式をする予定の人は、結婚式から逆算してMarriage Licenseの申請と出生証明書の発行をする必要があるね!
③申請費用($140)
支払いは、現金、デビットカード、クレジットカードでできます。
Marriage License発行
以上の手続きが終わったら、Marriage Licenseはその場で発行してくれます。
ここで注意が必要なのは、このMarriage Licenseには有効期限があることです。
発行日から90日以内に次に説明するセレモニーを行わないと、このMarriage Licenseは無効になってしまいます。
なので、セレモニーを行う日から逆算して発行手続きを行ってください。
教会やモスクなど(宗教による)セレモニーを行なう
キリスト教ならば教会で、イスラム教ならばモスクでそれぞれ宗教によるセレモニーを行ないます。

日本でいう披露宴の前にやる教会の儀式だね。
ここで必要になってくるのが公証人(Marriage Commissioner)と2人の証人です。
公証人は、それぞれの州で認められた資格を持つ人、証人は家族や友人でOK。
通常カナダ人のパートナーの場合、家族がキリスト教やイスラム教などの宗教に入っていることが普通です。そのためパートナーの家族が宗教のコミュニティーの方に連絡を取り、公証人に関してはアレンジしてくれる場合が多く、自分たちで公証人を探すことはあまりありません。
もし家族の手を借りられないなど事情がある場合は、それぞれの州のRegistered religious officialsリストから自分たちで探す必要があります。
また、カナダでは実際にゲストを呼んだ結婚式をやらなくても、このような儀式が必要になります。
結婚式を行なわない人やスケジュールの関係で後でゲストを呼んだ結婚式をしたいという人の為に、City Hallには婚姻を成立させるための施設「Wedding Chamber」があります。使用したい場合はMarriage Licenseを取得したときにCity Hallで予約できます。(これにはMarriage Commissionerのアレンジは含まれていません。)

Wedding Chamberの費用は$117.10(2019年10月現在)だよ!

私は旦那がイスラム教なのでモスクでやったよ。
お義父さんが公証人と連絡を取ってアレンジしてくれて、セレモニーでは誓いの言葉を言ってMarriage Licenseにサインして終わり。費用はかからなかったよ!
公証人にサインをしてもらったら、後はそのままでOK。
公証人がその先の手続きをしてくれます。
その日を境に、晴れて正式に(法的に)結婚したことになります^^
Marriage Certificate(結婚証明書)を取得
次に、カナダで結婚の手続きをしている人は、あなたがカナダに移住するためのPR(永住権)の申請を控えていると思います。
永住権の申請に必要なMarriage Certificate(結婚証明書)はこちらから申請しないと発行してくれません。
結婚証明書の申請はオンラインから行ないます。
https://www.toronto.ca/services-payments/venues-facilities-bookings/getting-married/step-4-congratulations/
これも発行までに時間がかかりますので、なるべく早めに申請しておきましょう!
まとめ
カナダでの結婚手続きは色々な書類が必要です。
そのときにあたふたしないように事前に逆算して計画していきましょう。
①日本で『戸籍謄本』を発行
②カナダの日本領事館/大使館で『出生証明書』を発行
③Marriage License(結婚許可証)を発行
④公証人、Wedding Chamberを予約(必要な場合)
⑤セレモニーを行い、公証人にMarriage Licenseにサインしてもらう
⑥Marriage Certificate(結婚証明書)を申請&取得
結婚手続きがスムーズに終わり、楽しい結婚生活が送れますように^^
コメント
コメント一覧 (2件)
comachiさん、はじめまして
裕華と申します。
国際結婚は文化や習慣が違い
大変ですね。
詳しく掲載されているので、
参考になりますね。
裕華さん、こんにちは!
コメントいただきありがとうございます^^
国際結婚は国をまたぐ分スムーズにいかない手続きが色々あり、やはり苦労しますね。
私が経験した失敗談などブログで紹介して誰かの役に立てばと思っています。
参考になると言っていただけてブログを書いている者としてうれしい言葉です!
これからもよろしくお願いします