日本に一時帰国するんだけど免税ってどうやってやるの?条件とかあるの?
今回はこんな疑問にお答えします^^
海外から日本へ旅行に来ている外国人がよく利用している免税。私たち海外在住の日本人も一時帰国の際に免税制度が受けられるのをご存知ですか?
免税を受けると、日本での買い物が消費税分の10%OFFでできちゃう超お得な制度なんです♪
でもいろいろ条件があるので、免税制度があるのは知ってるけど利用を避けてるという方もいるかもしれません。
そこで今回は、一時帰国中の免税のやり方や条件、出国時の税関申告など、わたしの実体験をもとに分かりやすくまとめてみました。
この記事で分かること
- 免税制度とは?
- 一時帰国の免税が受けられる条件
- 一時帰国中の免税の流れ
- 出国時の流れ
- 免税に関するよくある疑問
- 2023年4月から行われる予定の免税制度改正について
一時帰国する際は参考にしてみてくださいね^^
免税とは?
免税とは、私たちが普段モノを買うときに支払っている消費税を免除することです。
日本に在住している方は、消費税を払うことが義務になっていますが、海外から日本へ旅行へ来ている外国人や私たちのような海外在住の日本人は、免税制度を利用して消費税の免除が受けられます。
免税制度を受けるには条件がありますので、次でご紹介しますね。
一時帰国の免税が受けられる条件は?
一時帰国中に免税が受けられる条件は、在留資格・国籍に関わらず下記の3つになります。
- 日本に入国してから6ヶ月未満かつ非居住者の方
- 購入金額が5,000円以上であること
- パスポートに入国スタンプ(上陸許可の証印)があること
それぞれ詳しくみていきましょう!
非居住者とは…?
非居住者の定義は、国土交通省の観光庁の公式サイトによるとこのようになっています。
外国人は基本的に日本で仕事をしていなく、6ヶ月未満に日本を出国すれば免税対象者になります。
日本人についてはちょっと複雑ですが、カンタンにまとめると、永住権などを持っていて2年以上海外に滞在している方や駐在などで2年以上滞在する予定の方が対象になります。
- 永住権などを持っていて2年以上海外に滞在している方
- 駐在などで2年以上滞在する予定の方
かつ
日本での滞在期間が6ヶ月未満の方(6ヶ月未満に日本から出国する方)
基本的にワーホリは1年ビザなので免税ができないよ!留学生は2年以上海外滞在予定ならOK!
免税対象品は?
日本滞在中のお買い物が全て免税対象になるというわけではありません。
基本的に、免税が適用されるのは一般物品と消耗品になります。
飲食店(レストランなど)は免税の対象外です。
そして免税するには、それぞれ下記の規定があります。
一般物品
国土交通省 観光庁公式サイトより
・1人の非居住者に対して同じ店舗における1日の販売合計額が5千円以上。
消耗品
・1人の非居住者に対して同じ店舗における1日の販売合計額が5千円以上、50万円以下の範囲内であること。
・消費されないように指定された方法による包装がされていること。
消耗品は日本国内で使うこと/食べることが禁止されています。そのため指定の袋に包装され、出国まで開封することができないので注意。(30日以内に国外へ持ち出す必要あり)
逆に一般物品は、日本国内で使用が可能です。免税で買っても洋服やバッグは日本滞在中に使えます。(30日以内という期限はない)
どんな風に梱包されるかは後ほど紹介しますね!
そして日本のすべてのお店で免税が受けられるとは限りません。
お店の入り口やレジ周りで見たことがある方も多い免税(TAX FREE)シンボルマーク。
この表示があるお店のみで免税でお買い物ができます。
免税対象になっているお店はこちら。
- 大型百貨店・デパート(伊勢丹、高島屋、ルミネ、パルコなど)
- 大型量販店(ドンキホーテ、ユニクロ、イオン、無印良品、赤ちゃん本舗など)
- 大型家電店(ビックカメラ、ヤマダ電機など)
- 大型薬局(マツモトキヨシなど)
- 大型書店(紀伊國屋など)
詳しくは免税店一覧サイトへ
入国スタンプ(上陸許可の証印)とは…?
一時帰国中に免税を受ける条件の一つ、入国スタンプ。
入国スタンプ(上陸許可の証印)とは、入国する際に押してもらえる入国日が書いてあるこのようなスタンプです↓
最近、入国時の手続がスムーズに行われるように自動化ゲート/顔認証ゲートが導入されていますが、それを使ってしまうと入国スタンプがもらえませんので、注意が必要です。
免税でお買い物する予定がある方は、自動化ゲートを使用する際に証印(スタンプ)を入国管理局の職員に申し出るか、職員がチェックする方の列に並ぶのを忘れずに…!
一時帰国の免税手続のやり方【実際行ったときの流れ】
ここでは、実際に一時帰国中に免税をしたときの流れをご紹介します。
今回2022年に一時帰国したとき、いろいろなお店で免税をしてきました。
実際にお買い物をしてきた所
- 東武百貨店(化粧品店、JINS)
- 東急ハンズ(高島屋に併設)
- LOFT
- ルミネ・パルコ
- ドンキホーテ
- 赤ちゃん本舗
- 紀伊國屋
- ユニクロ
- 無印良品
- イオン など
百貨店やモール系と個々の大型量販店でやり方が違ったので、それぞれ分けてご紹介します。
百貨店やモール系の場合の流れ
百貨店やモール系での免税手続きのやり方です。今回行った中で、下記4か所でこの流れで免税手続きが行われました。
- 東武百貨店
- 高島屋
- ルミネ
- イオンモール
免税の流れがこちら。
- 百貨店・モール内の個々のお店でお買い物する
- 百貨店・モール内にある免税カウンターへ行く
- 免税カウンターで免税手続きをしてもらう
- 消費税分を現金で返金される
①百貨店・モール内の個々のお店でお買い物する
百貨店・モール内の個々のお店(洋服や雑貨屋、化粧品店など)で普通にお買い物をします。
その際、「免税をしたい」ということを伝えます。そうすると、会計後免税カウンター(又はサービスカウンター)に行くように案内をされます。
東武百貨店内にあったJINSでメガネフレームを作ったときは、このような免税手続きの案内冊子にレシートを付けて渡されました。
JINSや他のお店で同じように買い物した後、このレシートを持って免税カウンターにいきます。(この東武百貨店の場合は2階に免税カウンターがありました)
このとき、個々のお店で買い物をした際は、通常通り消費税を含んだ価格を支払います
②百貨店・モール内にある免税カウンターへ行く
レシートと商品を持って免税カウンター(サービスカウンター)に行きます。
免税手続きはお買い物をした当日(営業時間内)のみ可能です。
③免税カウンターで免税手続きをしてもらう
免税手続きの流れはこちら。
- パスポート(コピー不可)、利用したクレジットカードを提示
- 店員が入国スタンプを確認
- 店員がタブレットなどの機械で操作(このときパスポートの顔写真ページをスキャンしたりする)
- (日本人の場合)永住権カードなどの提示を求められる
- 消耗品に該当する商品は、指定のビニールに梱包される
今回行った東武百貨店では、前述した免税の条件である5,000円以上の買い物は、百貨店内での買い物を合算して5,000円以上になれば免税が受けられました。(詳しくは東武百貨店の免税案内ページ)
東武百貨店内のA店:2,000円の買い物
東武百貨店内のB店:4,000円の買い物
→合計が6,000円なので免税OK!
ちなみに、一般物品と消耗品もすべて合算OKだったよ!
ただ、イオンモールでは合算不可でした。モールや百貨店によって規定が違うので、各自調べてみてください。
消耗品は日本滞在中に使用できないので、まとめて指定のビニール袋に入れて梱包されます↓
この袋は開封すると「OPENED」とラベルが付くようになっています。出国の際チェックされることもあるので、開けないように注意!
④消費税分を現金で返金される
免税の手続きが終わったら、個々のお店で払った消費税分をまとめて現金で返金されます。
百貨店・モール系の免税の流れはこれで終わり!
ちなみに、百貨店・モール内に入ってるユニクロやニトリなどは、個々の店舗で免税手続きを行なっている場合もありますのでご注意くださいね。(この場合、合算不可)
個々の店舗での手続きは次で紹介します。
百貨店・モール以外(ユニクロ、無印良品、ドンキホーテなど)の場合の流れ
今度は、ユニクロや無印良品、ドンキホーテなど百貨店やモール以外での免税手続きのやり方です。
- ユニクロ
- ドンキホーテ
- 赤ちゃん本舗
- LOFT
などがこの流れで行われました。
免税の流れがこちら。
- お店でお買い物をし、レジで免税したい旨を伝える
- レジで免税手続きをしてもらう
- 消費税分を引いた合計金額を支払う
百貨店・モールと違うところは、免税カウンターがないところ。個々のお店で免税手続きが行われるので、流れはカンタンです。
①お店でお買い物をし、レジで免税したい旨を伝える
いつものようにお店でお買い物をします。
会計時、レジで免税したい旨を伝えます。そうすると免税手続きができる方が対応してくれます。
②免税手続きをしてもらう
免税手続きの流れはこちら。
- パスポート(コピー不可)を提示
- 店員が入国スタンプを確認
- 店員がタブレットなどの機械で操作(このときパスポートの顔写真ページをスキャンしたりする)
- (日本人の場合)永住権カードなどの提示を求められる
- 消耗品に該当する商品は、指定のビニールに梱包される
流れは百貨店と同じです。
そして、一般物品と消耗品の合算もOKのところがほとんどでした。
③消費税分を引いた合計金額を支払う
免税の手続きが終わったら、会計を済ませて終わり!
合計金額はすでに消費税分が引かれた金額になってるよ!
一時帰国の免税をしたときの出国時の流れ
一時帰国中に免税を利用した場合、出国時に税関で申告をしなければいけません。
税関の場所は、保安検査(セキュリティーチェック)後、出国審査の前にあります。
チェックイン→保安検査→税関検査→出国審査→搭乗エリア
こんな感じのカウンターです↓(成田空港では出国審査と同じ部屋にあります)
誰もいなくて閑散としてたから、危うく税関で申告するのを忘れそうになったよ!みんなも気を付けて!
税関検査では、日本の買い物で免税をした旨を伝え、パスポートを機械にかざすだけでした。
他の方のブログを見てたら「免税して買い物した時のレシートをまとめて提示する」とあったので、レシートをこんな感じにすべてまとめて提出したんですが、税関の方は全くチェックせず…
調べたら2021年10月から税関手続きが電子化したようでした。なので、パスポートの情報と購入履歴が紐付けされていて、税関ではパスポートをかざすだけで申告ができるようになっていたんです。
免税で買い物した商品についても、税関でチェックすることはなく、そのまま終わりました(´ー`)
一応、免税で購入した商品は、税関で所持しているかチェックされるとのことですが、実際にはほぼノーチェック状態だそうです。
液体はそもそも受託手荷物に入れるしかないから、確認もできませんしね…
ただ、荷物を預ける前に航空会社へスーツケースに免税品が入っている旨を伝えた方がいいかもしれません。(上の国税庁のPDFにも記載あり)
免税に関するよくある疑問【一時帰国の免税で失敗しないために】
免税っていろいろ規定があってよくわからないこと多いですよね。
もし規定を破ってしまったら…なんてことも気になるところ
そこで、免税についてよくある疑問をまとめて調べてみました。
- 入国のスタンプがない!一時帰国中に免税を受けられる?
- 免税品を開封してしまった!大丈夫?
- 免税品をスーツケース(受託手荷物)に入れてもいい?
- 出国の際に関税での申告を忘れた!どうすればいい?
Q1. 入国のスタンプがない!一時帰国中に免税を受けられる?
A. ほぼ全てのところで免税は受けられません。(観光庁 よくある質問 問4より)
お店側は、上陸許可の証印(入国スタンプ)によって、非居住者かどうかを確認するため、入国スタンプがない場合は免税販売を拒否することができるようです。
例として、ユニクロの免税の利用条件にも「入国スタンプがあること」が記載されています。
なので前述したとおり、一時帰国中に免税でお買い物をする予定の方は、入国時にスタンプをもらうのを忘れずに…!
Q2. 免税品を開封してしまった!大丈夫?
A. 消費税を徴収されるかもしれません。
お店で消耗品は指定のパッケージに梱包されます。その袋に下記が記載されています。
日本を出国するまで、開封しないでください。なお、消費した場合には、消費税を徴収されます。
現状、税関でチェックされることはほぼない状態ではありますが、チェックされることもあるかもしれないので、消費税を払いたくない場合は開封しない方がよさそうです。
Q3. 免税品をスーツケース(受託手荷物)に入れてもいい?
A. 入れてもOK!ただし、荷物を預ける際に航空会社に免税品がスーツケース(受託手荷物)に入っている旨を伝えましょう(国税庁サイトより)
出国時の流れでも触れましたが、国税庁の案内によると、荷物を預ける際に申告が必要なようです。
トラブルを避けるためにも、一応申告しておきましょう。
Q4. 出国の際に関税での申告を忘れた!どうすればいい?
A. 税関の問い合わせページから連絡するのがよいかもしれません(税関公式サイト お問い合わせページ)
一時帰国中に免税を利用した際は、原則出国時に申告することが義務付けられています。
以前のように、レシートを提出して…ということではなく、電子化されているので、パスポートから購入履歴・出国履歴が確認できるため問題はないと思いますが、トラブルを避けるため一応関税へ問い合わせるのをおすすめします。
メールからも問い合わせができるみたい!関税の公式サイトから問い合わせてみてね!
2023年4月以降、一時帰国時の免税の仕方が変わる!?
突如、観光庁から発表された日本人一時帰国者向けの免税制度改正!
発表内容によると、免税が受けられる日本人の一時帰国者は、
1. 国内以外の地域に引き続き 2 年以上住所または居所を有することが「在留証明」または 「戸籍の附票の写し」 で確認できること
2. 「在留証明」 または 「戸籍の附票の写し」 が、最後に日本に帰国した日から起算して 6 ヶ月前の日以後に作成されたこと
全国免税店協会による案内より
を満たす方が対象とのことです。
つまり、対象者であることを示すために一時帰国前にわざわざ滞在している国の領事館に行って在留証明書を申請&持って来なければいけないということなんです( ; ; )めんどくさい…
戸籍の附票の写しって何?と思って調べたら、戸籍が作られてから現在に至るまでの住所が記録されているものらしいです。本籍地の市区町村で取得できます。
領事館まで遠いという方は、一時帰国後に戸籍の附票の写しを取得した方が楽かな?と思いますが、それでもまぁめんどくさくなりそうですね。
ということなので、2023年4月以降に一時帰国する予定の方はご注意を…!
2023年4月以降に、実際一時帰国して免税を利用した際はこの記事も更新しますね!
まとめ:日本一時帰国時の免税手続きは電子化されてカンタンになった!でも2023年4月以降はめんどくさくなる…
今回は、日本一時帰国時の免税手続きについてまとめてみました。
免税が受けられる条件
- 日本に入国してから6ヶ月未満かつ非居住者の方
- 購入金額が5,000円以上であること
- パスポートに入国スタンプ(上陸許可の証印)があること
免税のやり方
- お店でお買い物する
- 免税カウンターへ行くorお店のレジで免税対応をしてもらう
- 免税の手続き
- 消費税分を現金で返金されるor消費税を引いた合計金額を支払う
免税手続きの流れ
- パスポート(コピー不可)、利用したクレジットカード(百貨店の場合)を提示
- 店員が入国スタンプを確認
- 店員がタブレットなどの機械で操作(このときパスポートの顔写真ページをスキャンしたりする)
- (日本人の場合)永住権カードなどの提示を求められる
- 消耗品に該当する商品は、指定のビニールに梱包される
出国時の流れ
- 関税で免税した旨を伝える
- パスポートを機械にかざす
- 求められたら購入品を提示する
2021年に電子化され、出国時のレシートの提出がなくなったため手続きがずいぶんカンタンになりました。
もっと複雑だと思ってたからびっくり!
近々一時帰国を予定してる方は、この記事を参考に免税制度を使ってお得にお買い物してみてくださいね♪
外国人に喜ばれるお土産は別記事でご紹介してます。こちらも参考にしてみてくださいね!
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