
・カナダで猫を飼いたいんだけど、どこで引き取れるの?
・費用はどれくらいかかる?
こんな疑問を持っている方向けの記事です。
日本でペットを受け入れる際は、ペットショップで購入するのが一般的です。
しかし、カナダではペットショップで猫や犬を販売することが法律で禁じられています。(一部OKの州もあり)
カナダで猫を飼いたい場合はどうすればよいのでしょうか?
そこで今回はカナダでの猫の探し方と実際の引き取りプロセス、カナダで猫を飼う際の費用などをまとめました。
我が家にはかわいいにゃんこが2匹↓


この子達を迎い入れる際に経験したことを基にご紹介していきます。
この記事で分かること
- カナダで猫を飼う方法
- カナダで猫を飼うのにかかる費用
- 実際引き取った時のプロセス
カナダで猫を飼うには?


冒頭でも触れましたが、カナダでは日本のようなに犬猫を扱っているペットショップがありません。
ではカナダで猫を飼っている人はどのように迎い入れたのでしょうか?いくつか方法はありますが、一般的な受け入れルートとしては以下の3つになります。
- 動物保護団体から引き取る
- ブリーダーから引き取る
- Kijijiなどクラシファイドサイトで個人取引
1. 動物保護団体から引き取る


動物保護団体から保護されている猫を引き取る方法です。
カナダでは「Animal Rescue」や「Cat Adoptions」などと呼ばれ、飼い主に捨てられた猫や、保護したときに身ごもっていて施設内で生まれた仔猫たちを一時的に預かっています。
トロントで猫を扱っている保護団体はこちら↓
引き取る際は、譲渡費(Adoption fee)175ドルが掛かり、この譲渡費は去勢・不妊手術費に充てられることが一般的。
保護団体のスタッフがそれぞれの猫の性格やクセ、特徴などを把握しているため、自分のライフスタイルや好みとマッチングが可能です。
2. ブリーダーから引き取る


「特定の種類の猫がほしい!」という方はブリーダーから引き取る方法がおすすめ。
ブリーダーはその種の猫の性格や育て方などの知識が豊富。小さいときは親元で兄弟猫と集団で育てられているので人懐っこく、先住猫や他の動物と仲良くしやすいとも言われています。
カナダで猫のブリーダーを探すには以下のような方法があります。
- ペット関連のイベントで探す
- 知人からの紹介
- インターネットで探す
Pet Expoなどのペット関連イベントにはブリーダーがいることが多め。
去年行ったトロント開催のPet Expo↓


猫のショー会場に猫の里親を探しているブリーダーの名刺が机の上にたくさん置いてありました。
その名刺にある連絡先からコンタクトを取ったり、ショーに参加している猫の飼い主に引き取り元の情報を聞いたりするといいかもしれません。
また、知人からの紹介も結構多い方法です。
「猫を探している」と周囲に言っておくと、「職場の同僚が飼ってる猫で最近仔猫が産まれた!」「知り合いが猫のブリーダーをしている」などの情報が意外に入ってきます。
3. Kijijiなどクラシファイドサイトで個人取引
クラシファイドサイトを経由して、里親探しをしている方と個人取引する方法です。
カナダでよく使われているクラシファイドサイトはこちら↓
事情があり飼えなくなってしまった猫や飼い猫の出産で仔猫の引き取り手を探していたり、ブリーダーが里親探しに利用していることもあります。
ただ、中には愛護団体などから引き取り、高額で転売している悪徳業者もいるので見極めが必要です。
カナダで猫を飼うのにかかる費用


カナダで猫を飼うのに実際掛かった費用を「初期費用」「1年間の費用」「ランニングコスト以外の費用」で3つに分けてまとめてみました。
初期費用
どこから迎い入れるか、成猫 or 仔猫かによって大きく変わりますが、我が家で猫を迎い入れた時の初期費用は大体これくらいでした。
- 譲渡費:1匹目 500ドル(Kijijiから)、2匹目 175ドル(動物愛護団体から)
- キャットフード:約20ドル/袋
- フード+水入れ容器:約20ドル
- 猫用トイレ+トイレ砂:約25ドル+約20ドル/袋
- キャリーケース:60ドル~
- 爪とぎ+爪切り:10ドル~
- おもちゃ:5ドル~
- 健康チェック+ワクチン(3回)など:約500ドル
- 去勢・不妊手術費(1匹目):約500ドル
実際に掛かった初期費用の合計(1匹目):約1660ドル
実際に掛かった初期費用の合計(2匹目):約835ドル
保護施設から迎い入れた2匹目は、譲渡費の中に不妊手術費が含まれており、施設の方で手術をしてもらってから引き取りだったので少し安め。
また、ワクチンなどは仔猫の場合なので、成猫を引き取る際はもう少し安いかもしれません。
猫を飼うのにかかる費用(1年間)
1年間で猫を飼うのにかかっている費用はこちら↓
- フード:約260ドル(2匹分)[1匹: 約130ドル]
- トイレ砂:約240ドル(2匹分)[1匹: 約120ドル]
- おもちゃ・おやつ:約90ドル
- ワクチン:約200ドル(2匹分)[1匹: 約100ドル]
実際に掛かる1年間の費用合計(2匹):約790ドル[1匹:約395ドル]
フードは、14.3lbのドライフード(約65ドル)が2匹で3ヵ月持ち、たまにウェットフード(約1.5ドル/缶)を混ぜたり、ふりかけ(約5ドル/袋)をかけたりしています。



ペットの医療保険に入る方は保険料も追加してね!
ランニングコスト以外の費用
ランニングコスト以外で大きめに発生する費用は、「病気やケガの際の医療費」と「旅行や出張時のペットホテル費」くらいでしょうか。
<病気になった時の治療費の目安>
- 糖尿病:約10,500ドル
- 緑内障:約5,800ドル
- 発熱&肺炎:約8,300ドル
- 癌(化学療法):約5,400ドル
- 急性肝不全:約5,500ドル
参考:https://trupanion.com/pet-insurance/actual-claims
<旅行の際の預け費用>
- ペットホテル※:一泊20ドル~
- ペットシッター:一泊20ドル~
※一般的にペットホテルでは、預ける前に検便やワクチンの証明書を求められるので、宿泊費+で費用が掛かります。
いざというときに上記の費用はすぐ出せるように、貯金やペット医療保険に入るなどして準備をしておきましょう。
また、ペットホテルについて費用は時期や場所によって異なります。
以前日本に緊急帰国しなければいけない時があり、家の近くの動物病院に預かってもらったところ2週間で約600ドル/1匹…



相場より高い預け場所だったけど、当時はまだ車を持ってなかったから家から一番近かった動物病院に…
緊急時のことを考えて何かあった時にすぐ預けられる場所を事前に調べておくといいかもしれませんね。
実際にカナダで猫を引き取った時のプロセス


今飼っている2匹の猫を引き取った時のプロセスをご紹介します。
【1匹目】Kijijiで引き取った時のプロセス
1匹目は、ベンガル x ペルシャのミックス。


クラシファイドサイト「Kijiji」の里親探し投稿からコンタクトを取り、迎い入れました。
流れはこんな感じ↓
- Kijijiから引き取りたいとのメッセージを送る
- その日のうちにOKされ、車で家まで来てくれる
- 譲渡費を払って引き取る
まさかのメッセージを送った当日に返信が来て、2時間後にうちのアパートに。
車のトランクにあったゲージの中に5匹くらい仔猫がいて、その中から選ぶ感じでした。
車に子どもが乗っていたので、「涙のお別れかな…」と思ってたのに子どもたちは見向きもせず知らんぷり…!
よくよく見たら、ゲージに入っていた猫も種類がバラバラでした。
わたし達はブリーダーだと思って連絡したのですが、たぶん猫売りを商売している方(転売屋)だったようですね。
わざわざ遠くから来てもらったので断るわけにもいかず、引き取りましたが少し嫌な気分でした。
次の日に動物病院に連れていき、健康チェックとワクチン。
健康に問題はありませんでしたが、猫たちがいた環境が悪かったのか、身体にノミが…(。-`ω-)
すぐに病院でノミの薬を投与し、しばらくゲージ生活で我慢。毎日お風呂でコーミングしたりと色々大変でした…
通常ブリーダーから引き取る場合も、迎い入れ先の環境確認などカンタンな審査あるようです。



可愛いわが子を差し出すような感じだから当たり前ですよね
今回連絡を取った時、そのような審査も何もなく、すぐにOKが出たので「これが怪しい業者のサインだったのかな?」と後から思いました。
全てが悪質業者ではないと思いますが、クラシファイドサイトで取引する際は、お気を付けくださいね!
まあ、そんなことは遠い昔の話で、今は何事もなく健康に育っています(^^)/


【2匹目】動物保護団体から引き取った時のプロセス
1匹目で痛い目に合ったので、今度は動物保護団体から引き取ることに!
Abbey Cat Adoptionsという動物保護団体から黒猫を迎い入れました。


流れはこんな感じ↓
- Abbey Cat Adoptionsに連絡&Waitingリストに追加してもらう
- 後日電話で連絡があり、わたし達の審査開始
<聞かれた質問>
・わたし達の経済状況(収入や職種など)
・受け入れ環境(賃貸か持ち家か)
・留守の頻度
・猫を飼った経験
・現在飼っている猫の年齢・性格、餌の種類など - 審査が通り、希望の猫をリクエスト
- 一時的に預かっているボランティアさんの家へ行き、ご対面!
- 契約書にサイン&譲渡費を支払って引き取る
審査が結構厳しかったですね。
でも「この子はボールで遊ぶのが好きで~」とか「ウェットフードより〇〇ブランドのドライフードが好きみたい」と事細かく性格と好みを教えてくれたり、先住猫との相性をチェックしてくれたりで、迎い入れるときの安心感は大きかったです。
まとめ:カナダで猫を飼うなら動物保護団体orブリーダーからがおすすめ!
今回は、カナダで猫を飼う方法をご紹介しました。
- 動物保護団体から引き取る
- ブリーダーから引き取る
- クラシファイドサイトで個人取引
個人的には「動物保護団体から引き取る」又は「ブリーダーから引き取る」のがおすすめ!
団体のスタッフやブリーダーは猫たちの健康状態や性格を把握し、飼い方について豊富な知識を持っています。そのため、初めて猫を飼う方でも安心して取引ができますよ。
この記事がカナダで猫を探している方の参考になればうれしいです^^
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